塾・受験情報

4大塾徹底比較|SAPIX・早稲アカ・四谷大塚・日能研、うちの子に合う塾は?

こんにちは、イチヨパパです。

中学受験を考えたとき、多くのご家庭がまず直面するのが「どの塾に通う?」という悩みですよね。SAPIX?早稲アカ?——正直、名前は聞いたことがあっても違いがわからず、「うちの子にはどの塾が合うのか」というのは、入塾前の多くのご家庭の悩みだと思います。悩み初めてから、ブログ・Youtube・ママ友の情報を総動員して徹底リサーチが始まります。わが家もまさにそうでした。

この記事では、それぞれの塾の特徴「合う子・合う親」のタイプを軸に、実際の家庭の目線で徹底比較していきます。最終的にわが家が「早稲アカ」に決めた理由も含めてご紹介します。

はじめに:塾選びは「実績」プラス「相性」

中学受験を決めたら、まずは塾選びからスタート。多くのご家庭にとってやはり気になるのは偏差値や合格実績ではないでしょうか(各塾が競って合格実績をアピールしているのでどうしてもそこが目につきまよね)。

偏差値や合格実績は確かに大事です。でも、それだけで選んでしまうと後悔する可能性も。難関校合格者数No.1の塾でも、子どもがついていけず親も疲弊してしまったら元も子もありません。

塾は中学受験のパートナー。「うちの子がその塾でどんな3年間を過ごせるか」という視点で考えることが、実はとても大切なのです。

比較のポイント:何を基準に選ぶべき?

ではどのように塾を選べばいいか。塾選びでチェックしたい観点は主に以下のようなものがあります。

  • 難関校への合格実績(量・質)
  • 学費(塾代)と季節講習費用
  • 授業の進度(予習型か復習型か)、宿題の量と難易度
  • 親の関与度(どこまでフォローが必要か)、自習室や質問対応の有無

選ぶ基準としてわかりやすいのは、合格実績や塾の費用ですが、それ以外にも、その塾の方針や宿題の量、サポート体制など気にしておくことはたくさんあります。

お住まいの場所によっては選択肢も限られるケースもあると思うので、その中からベストな選択をしたいものですよね。

【一覧表】4大塾の基本スペック比較

さて、塾といっても大手から個人塾まで様々なものがありますし、塾無しでオンライン教材のみ(Youtubeやスタディサプリなど)でチャレンジするケースもあると思います。

とはいえ、塾通いも選択肢に入れた場合、なにか頼りになる指標を持っておきたいところですので、この記事では、いわゆる首都圏の4代塾について比較してみたいと思います。

基本的なスペックは以下の通りです。

塾名難関校合格実績授業進度宿題量保護者の関与塾費用
SAPIX★★★★★速い・復習型多め・難高い(プリント管理等)約66,000円
早稲アカ★★★★☆標準・復習中心多い・厳格中〜高(管理は塾寄り)約50,050円
四谷大塚★★★★☆予習型・標準多め(予習)中(自走力必要)約57,750円〜
日能研★★★☆☆ゆっくり・復習型少なめ低〜中約47,520円

※塾費用はあくまで一例です(2025年4月時点、首都圏の標準的なコースを参考)。校舎やコースによって変動があります。
※年間費用の目安は、各塾ともおおむね80万〜120万円程度(講習・教材・テスト費含む)が一般的です。

各塾の特徴と「合う子・合う親」のタイプ

では、イチヨ家の体験やまわりの受験生のパパママの声・取材を元に、具体的に各塾の特徴を見ていきたいと思います。

イチヨ家は早稲アカでしたのでそのリアルな体験があるのと、まわりではやはりSAPIXに行っていた子が多く、そのほか、四谷の子も日能研の子もいて、ママ友パパ友からいろいろと話しを聞きました。

■ SAPIX(サピックス)

【公式サイト】https://www.sapientica.com/

【特徴】

最難関校合格者数No.1。授業は復習型で、教材は毎回初見。授業進度が非常に速く、クラス上位20%に合わせたカリキュラム設計。

【向いている子・家庭】

  • 学力上位層で自走できるタイプ
  • 難問に挑戦したい意欲的な子
  • 親が学習管理に時間をかけられる家庭

【注意点】

  • 親の関与はほぼ必須。プリント整理、宿題サポートなどが大変。
  • 授業内容が難しく、下位クラスではモチベーション維持が難しいことも。

■ 早稲田アカデミー(早稲アカ)

【公式サイト】https://www.waseda-ac.co.jp/

【特徴】
難関校合格実績2位。復習重視だが宿題量は多く、管理も厳しい。面倒見が良く、講師陣が熱い(体育会系)。

【向いている子・家庭】

  • 学力は標準〜上位、でもまだ自走は難しい子
  • 熱量のある先生に励まされたいタイプ
  • 塾に任せる部分が多い方がありがたい家庭

【注意点】

  • 宿題の量・質は高め。放任だと対応が追いつかないことも。
  • 費用面はやや高め(講習・特訓でコストが膨らむ)

※わが家は最終的に早稲アカを選びました。

■ 四谷大塚

【公式サイト】https://www.yotsuyaotsuka.com/

【特徴】

予習シリーズを使った予習型スタイル。ベテラン講師多数。映像授業などICTも活用。授業の“質”重視。

【向いている子・家庭】

  • 予習が苦にならずコツコツ型の子
  • 伝統的な学習法を好む家庭
  • 映像教材なども活用できる環境

【注意点】

  • 予習が前提。サボると一気に遅れる。
  • 自習習慣がない子には少し難しいかも。

テキストやオンライン授業などが充実しています。四谷大塚に通っていなくても、四谷の「予習シリーズ」を使っている塾はたくさんあります。早稲アカでも予習シリーズにはお世話になりました。

■ 日能研

【公式サイト】https://www.nichinoken.co.jp/

【特徴】

全国最大規模。復習型で進度はゆっくりめ。宿題少なめでテスト中心のカリキュラム。

【向いている子・家庭】

  • コツコツタイプ・マイペース型の子
  • 小4〜小5から受験準備を始めたご家庭
  • 親の関与を最小限にしたい家庭

【注意点】

  • 難関校に特化した対策はやや弱い
  • 「合格実績」だけ見ると見劣りも

SAPIXや早稲アカに比べると、少し中堅校よりな印象を受ける日能研。親が高学歴だったりすると少し選択肢からもれがちになりますが、必ずしも全員がSAPIXに合うわけではありません。日能研のようなスタイルが合っている子もご近所にはいましたので、まさに自分の子に合うかどうかという観点で選べるとよいと思います。

わが家の決断:早稲アカに決めた理由

イチヨ家では、入塾テストはSAPIXと早稲アカを受験しました。なんとか入塾できることにはなりましたが、「希望すればだれでも塾に入れるわけではない」ということもその時初めて知りました。。

テストを受けて、説明を聞いて、その後はパンフレットを見て、ネットで情報を調べて、、「塾代が高いな……」と思いつつも、最終的にサポート重視で早稲アカに決めました。

  • SAPIX:偏差値の高さなどレベル感もそうですが、SAPIXのプリント管理は「これはうちには無理…」
  • 日能研:家のすぐ近くにあるけど、雰囲気・ペースが少しゆるく感じた
  • 四谷大塚:ここは悪くなさそうな気もしたけど、立地的に少し通いにくかった

最終的に、サポート体制・先生の熱意・親の負担と娘の性格のバランスを考えて、「早稲アカが合っている」と判断しました。実際、宿題やテキストは大量にありましたが、とても面倒見はよかったと思っています。

よくある誤解:「とりあえずSAPIX」が最適とは限らない理由

難関校への合格実績で圧倒的なSAPIX。ブランド力や実績に惹かれて「とりあえずSAPIXを目指す」という声もよく耳にします。ですが、それが本当にわが子に合っているかを考えることが大切です。

SAPIXが最強、というイメージは確かに根強いと思います。確かに御三家等高偏差値の合格率は常にトップ。ブランド力も高く、どうしても惹かれてしまう気持ちもとてもわかります。でも、それは「SAPIXに合う子・家庭」にとって最強なだけです。

クラスの下位で消耗してしまったり、宿題に手が回らなくて親子で疲弊したり——そんな声も実際に聞きました。

「わが子に合う塾」こそが「最強の塾」——これは受験を通じて実感したことです。

まとめ

この記事では、首都圏の代表的な4つの塾の紹介を通じて、親と子と塾の相性についてご説明しました。みんながいいと言っている塾が必ずしもわが子にとっていい塾とは限りません。「わが子に合う塾」こそが「最強の塾」——これは受験を通じて実感したことです。一方でどこの塾も完璧ではありませんし、途中で「転塾」するご家庭もあります。

まだこれから塾を選ぶというご家庭では、通える範囲の塾について是非複数校の話を聞いて体験し、よい”パートナー”を見つけてください。

補足:4大塾以外の注目塾にも目を向けて

首都圏には4大塾以外にも、特色のある中学受験塾が多数ありますので代表的なものをいくつかご紹介しておきますね。イチヨ家では一時期公立のほうがいいのでは、という思いが強かったため、ena(エナ)に転塾なども考えたことがありました。

ご家庭の方針や通塾条件によっては、こうした塾の方がフィットするケースもあります。代表的なものをいくつかご紹介します。

  • 市進学院:千葉・東京を中心とした中堅校対策に強い地域密着型塾。
  • ena(エナ):都立中高一貫校に特化した対策カリキュラムが特長。
  • グノーブル:難関校対策に定評あり。少人数制での丁寧な指導が魅力。
  • 栄光ゼミナール:個別指導との併用も可能。大手ならではの安心感。
  • Z会進学教室:通信教育で有名なZ会の教室型。思考力型入試に強み。
  • 明光義塾:完全個別指導で基礎固めや集団塾との併用に最適。柔軟な通塾スタイルが特長。

執筆者のイチヨパパについて

イチヨパパ

東京湾岸在住の二児の父。東京の中学受験に巻き込まれたくない熱い想いと裏腹に、「わたしも塾に通いたい」という娘の発言を機に、どっぷり中学受験の沼にはまる。

パパは早慶・ママはMARCH。パパママともに高校まで地方の公立、という典型的な中学受験の初心者でした。実家サポートなし、共働きで会社員をしながら娘の中学受験に挑み、現在は独立。

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