
こんにちは、イチヨパパです。
近年は高校授業料無償化の影響もあり、中学受験がますます熱くなっています。特に都市圏や受験熱が高いエリアにお住まいの方は、
- 「中学受験なんて絶対したくない…でも周りがしていると不安」
- 「中学受験を避けるには、低学年のうちに引っ越さないといけないの?」
- 「そもそも受験するメリットって何?」
といったお悩みを抱えているのではないでしょうか。
ここでは、もともと受験を全く考えていなかったイチヨ家が、「なぜ中学受験を始めることになったのか」、そして「一度始めたらやめられない?」と言われる背景や、受験をするorしない判断のポイントをまとめました。
我が家のケース まったく中学受験するつもりがなかったのになぜ始めたか
イチヨ家はパパママともに地方の公立中高出身で、中学受験とは無縁でした。こどもが生まれたころから、
- 「東京で子育てって大変すぎるのでは」
- 「東京の中学受験なんて絶対したくない」
- 「上の子が小学校に入る前に移住したほうがいいんじゃない?」
などと漠然と考えていたものの、仕事の都合などで東京を離れられず、普通に公立小学校へ進学しました。気付けば周りの小学生のうち8~9割ほどが中学受験をする地域でしたが、それでも「ウチは受験しないだろうな」と思っていました。
転機は突然訪れます。4年生になったある日、娘が「わたしも塾に通いたい」と言い出したのです。「まったく勉強が好きとか得意とかではない娘がなぜ?」と思いましたが、周りの友達が塾に通い出したため、自分も行きたいと思ったようです。
(このとき初めて、中学受験のベーシックなスケジュールは小3の2月からであり、すでに出遅れていることを知りました。)
幸い、大手の塾は周りにいくつもあったので、試しに入塾テストを受けてみましょう、という話になり、体験入塾をへて、あれよあれよと塾通いが始まりました。
一度始めたらやめられないというのは本当か
よく「中学受験は一度始めたらやめづらい」と言われます。これは塾のビジネストーク(「ここまで頑張ったのにもったいない!」など)だけが原因ではありません。
我が家の場合、
- 「放課後、周囲の友達が塾に行くため遊び相手がいなくなる」
- 「高校受験のほうが大変そう…なら中学受験で済ませたほうがいいのでは?」
- 「途中でやめると、今までの学習コストや子どものモチベーションが無駄になる」
などいろいろ思いが交錯し、実際に「やめる」という意思決定はできませんでした。もちろん中には「スポーツに集中するから」とか、「高校受験するから」「お金がもったいないから」などの理由で途中で断念される家庭もあります。
もちろんやめるのは自由だけど、我が家の経験やまわりのご家庭をみていると、実際のところ一度はじめたらなかなか止められないということです。なかなか何年も先のことを考えて、引っ越しや転職などの大きな意志決定をするのは難しいですが、もし「本気で中学受験をしたくない」とお考えの場合、やはり想像以上に早いタイミングで家庭の方針を話しあっておくとよいと思います。
そもそも中学受験をするべきか?メリット・デメリット考察
「そもそも中学受験自体を回避したい」「それとも受験したほうが子どものためになる?」と迷う方も多いでしょう。
以下に我が家のケースでメリット・デメリットを簡単にまとめました。
中学受験のメリット
- ただ学校にだけ通っているより、一応頭がよくなった(はず)
- 高校受験は避けられるので、中高の6年間別のなにかに集中できる(はず)
- (第一志望ではないものの)合格を勝ち取り、長い間一つのことを努力してやり抜く経験をし、達成感を得た
中学受験のデメリット
- 塾費用がとにかく高かった(総計275万)
- 親子ともに、時間的・精神的負担がかなり大きかった
- 一度始めたらやめられず、いろいろな選択肢が狭った
中学受験が盛んなエリアのお住まいの多くの家庭では、3年生~4年生のころに、流れにのって中学受験を始めることになってしまうかもしれません。ですので、中学受験はしたくないというのであれば、やはり小学校入学前か、遅くとも低学年のうちに、家庭の方針を決めておくのが良いと思います。
もちろん親の仕事の種類・勤務形態や、住宅購入・引っ越しなどの非常に大きなイベントが絡むので簡単な意思決定ではないと思います。ただ、一度始めたら思っている以上になかなかやめられないというのも覚悟しておきたいところです。
一方で、中学受験自体本当に避けなければいけないのか、それとも、中学受験すること自体こどもにとってもよいことなのか。
本当の答えはこどもが大人になるまでわからないのかもしれません。
執筆者のイチヨパパについて
イチヨパパ

東京湾岸在住の二児の父。東京の中学受験に巻き込まれたくない熱い想いと裏腹に、「わたしも塾に通いたい」という娘の発言を機に、どっぷり中学受験の沼にはまる。
パパは早慶・ママはMARCH。パパママともに高校まで地方の公立、という典型的な中学受験の初心者でした。実家サポートなし、共働きで会社員をしながら娘の中学受験に挑み、現在は独立。