
こんにちは、イチヨパパです。
この記事では、2025年2月に中学受験を終えた我が家のリアルな体験をもとに、中学受験で「もっとこうしておけばよかった!」と本気で思った“失敗談”をシェアします。これから中学受験に臨むご家庭に、同じ失敗を防ぐためのヒントとしてお役に立てればうれしいです。
1位)2/1午前の学校選びを間違えた
我が家の最大の後悔は、2/1午前の受験校選びを誤ったことです。チャレンジ校だったため、合格の可能性は低め。それでも「唯一のチャンス」と挑戦しましたが、結果は不合格。その後の2/1午後も連敗し、子どものメンタルにも大きな影響を与えてしまいました。
娘の場合、2/1~2/6をフル活用して受験日程を組みましたが、結果的に合格を勝ち取れたのは2/2午前の第三志望校の一つだけでした(埼玉を入れれば二つ合格)。受験日程の組み方は
- 2/1午前:第一志望
- 2/1午後:第二志望
- 2/2午前:(抑えの)第三志望
としましたが、一番後悔しているのは、「2/1午前を第二志望にしておけば受かっていたのでは」という点です。
第一志望校については、偏差値・過去問の相性的にかなりチャレンジング。一方で、第二志望校は過去問との相性もよく、2/1午前に受ければかなり可能性が高いのでは、という予想でした。問題は、2/1午前をどう使うかです。安全策をとるなら当然2/1の午前を第二志望とするべきです。
我が家の最終的な決断は、2/1午前で「第一志望にチャレンジする」でした。確実性よりもチャレンジを優先したわけです。その結果、あえなく2/1午前の第一志望校も2/1午後の第二志望も不合格となってしまいました。
いまだに引きずっているのは、2/1午前を第二志望にしておけば受かっていたのではないか、という点につきます。もちろん、2/1/午前を第二志望にしていても落ちていた可能性はありますが、実際にその学校に受かった子のレベルを聞いていると、2/1午前であれば非常に可能性は高かったのでは?と、今でも考えてしまいます。
チャレンジはほどほどに。2/1午前は“確実に合格できる学校”にするのも手
2位)もっと学校のことを調べておけばよかった
イチヨ家の志望校選びは、「共学がいいよね」「近いほうがいいよね」──そんな先入観だけで進めてしまい、調査不足でした。視野を広げれば、もっと選択肢があったと痛感しています。
「学校のことを調べるなんてあたりまえでしょ」と思われるかもしれません。もちろん、可能性のある学校についてある程度は調べていたつもりでした。
「学校のことを調べる」というのは2種類あります。
1つ目)志望校についてもっと調べておけば
いざ受験が終わってみて実感したのは、志望校のことを表面的にしか理解していなかったということです。もちろん、偏差値や大学進学実績などの基本情報は見ていました。学園祭や説明会に参加したり、パンフレットを眺めたりもしていました。
ただ、
- 「実際にどういうカリキュラムで授業をするのか」
- 「校長はどういう人で、ほかにどういう先生がいるのか」
- 「具体的な校則や教育方針がどうなっているのか」
など、実際に通うタイミングで初めて気になったこと(=ちゃんと理解できていなかったこと)が山ほどあったことに気が付きました。
2つ目)東京の私立についてもっと調べておけば
我が家では、あまり深いことは考えず、「今の時代、共学のほうがいいよね」とか「近いほうがいいよね。(1時間とか遠すぎるよね)」といった物理的なスペックで、結構始めから志望校の候補を絞り込んでいました。思い込みがあったといっていいと思います。
しかし、受験が終わったあとになって、
- 「こんな学校もあったんだ?」
- 「女子校も考えたほうがよかったじゃないか」
- 「通学1時間って全然普通なの?」
といった様々な思いがわいてきました。これら2つの視点で、もう少し学校のことを調べていたら、違う選択肢もあったかもしれません。
「知らなかった」では済まない。もっと幅広く学校を調べておくべきでした。
3位)勉強のスタンス確立が遅かった
娘の場合、もともと決して勉強が得意とか、勉強が好きというタイプではありませんでした。周りに流されるまま、4年の夏から約2年半、塾通いしましたが、結局、火が付いたのは6年の冬休みからだったといっても過言ではありません。自宅で集中して勉強できる環境づくりも遅れ、机を用意したのは受験本番のわずか2か月前でした。
遅くとも、6年の夏期講習以降ちゃんと集中ができていれば(あわよくば、5年のころから集中ができていれば)、第一志望や第ゼロ志望も手が届いたかもしれません。
基本的には塾に通わせることが精いっぱいで、家に勉強ができる環境がありませんでした。塾の授業以外では、塾の自習室や近所の図書館で勉強することがメインでしたが、図書館で遊んでいたり、塾から自習室の使い方で呼び出しを受けることもありました。
外で自主的に勉強するのは無理とようやく悟り、最終的に家に自分の机を用意したのが6年の11月。自分の机がうれしかったのか、本番がいよいよ目の前に迫って火が付いたのかは不明ですが、それ以降は比較的集中力をもって勉強に取り組んでいました。
この集中力が夏から続いていればもっと良い結果を出せた気もします。
早いうちに「勉強の型」と「勉強する場所」を作っておくことが重要です。
4位)試験期間中に合否を伝えてしまった
ときは2/2のお昼。2/1午前の不合格は昨晩すでに知っていて、2/2午後に全身全霊で臨まなくてはいけないタイミングです。
ここで我が家では、2/1午後の結果を2/2午後試験の直前に娘と一緒に見てしまいました。 結果は不合格。娘は完全に気持ちが崩れてしまい、2/2午後の試験は実力を出せずじまいに。
受験本番、どのタイミングで合否結果を本人に伝えるかについて、甘く考えていました。現在は受験結果はほとんどがweb上で確認できます。午前の試験であればその日の午後、午後の試験であればその日中か、翌日の昼前後までには結果が出るケースが多いです。我が家では、発表があった都度、娘と一緒に合否を確認していました。
もちろん、2/1午前から合格が出ればなんの問題もなかったはずです。しかし、娘の場合は2/1午前の結果が当日に出て、不合格。ここはチャレンジだったため、覚悟はしていましたし、本人もそこまでショックは大きくなかったように思います。
問題は、2/1午後の不合格、これには娘も相当ショックが大きかったようです。2/2午後の試験はほとんどまともな精神状態で受験することができませんでした。(送りの電車の中はほぼ放心状態でした。)
親としても、2/1午前・午後落ちたことによる崖っぷち感は想像以上に大きなものでしたが、12歳の娘にとっては相当なショックでした。「なぜ2/2午後の前に、2/1午後の結果を伝えてしまったのか」、かなり後悔しました。2/2午後についても、平常心で受けることができればもっと可能性があったかもしれません。
冷静に振り返れば、落ちた時のことを考えて伝えるのを先伸ばしたり、そもそも受験結果は最後まで伝えない、などの戦略を組めたかもしれません。
合格発表は、子どもの心を最優先に「合否を伝えない選択肢」もある。
5位)「2月の勝者」を読んでおけばよかった
「父親の経済力と母親の狂気」というセリフで有名な、中学受験マンガの金字塔「2月の勝者」。存在はなんとなく知っていたものの、受験期間中は数巻ななめ読みをした程度でした。

出典:高瀬志帆『2月の勝者 1』
受験が終わって時間ができたこともあり、振り返りの意味もあって改めて通読して驚きました。中学受験という可燃性の高そうなテーマを脚色して書いたマンガかとうがっていましたが、実際に読んでみると、自分たちが経験してきた中学受験の「あるある」が詰まっていて、たかがマンガとはとても言えないリアルがそこにありました。
塾内のいじめや、ママ友間の不信感、教育虐待の現場、塾はサービス業、など、中学受験に関わっていない方からみれば、「ウソでしょ」と思うような内容ですが、実際に自分たちが経験してきたシーンの連続でした。
マンガだとあなどらずに事前に2月の勝者を読んでいれば、「こんなことホントにあるんだ?」、とその場で落ち着いて対応できたトラブルもあったように感じました。
中学受験を知るには「2月の勝者」は親の必読書。
まとめ
この記事では、我が家が経験した「中学受験でやっておけばよかったこと」を5つに絞って紹介しました。(実際にはほかにもいくつもあります。。)
我が家の場合、パパママとも中学受験の経験はなく、すべてが初体験でトライアンドエラーの連続でした。これから受験を迎えるみなさんが、同じような後悔をせず、笑顔で受験を終えられることを心から願っています。
関連記事も是非参考にしてみてください。
執筆者のイチヨパパについて
イチヨパパ

東京湾岸在住の二児の父。東京の中学受験に巻き込まれたくない熱い想いと裏腹に、「わたしも塾に通いたい」という娘の発言を機に、どっぷり中学受験の沼にはまる。
パパは早慶・ママはMARCH。パパママともに高校まで地方の公立、という典型的な中学受験の初心者でした。実家サポートなし、共働きで会社員をしながら娘の中学受験に挑み、現在は独立。